周手術期実習では合併症の予測が重要!指導者に褒められる観察のポイントとは?

周手術期実習

どうも! Naoykiです。

今回も周手術期の実習で重要なポイントを解説していこうと思います。

今回、紹介する内容を意識して実践するだけで、指導者または教員から良い評価を受けること間違いなしです。

このツイートのように学生の皆さんからしたら指導教員と病棟の指導者の存在てとても重要なんですよね。

指導教員や病棟指導者を味方につける為にも今回の記事の内容を活用してもらえたらと思います。

それでは、初めて行きましょー!!

 周手術期実習では合併症の予測が重要?

周手術期の実習ではとにかく術後合併症を予測して、患者さんの観察をすることが重要になります。

例えば、術後合併症の中で一番早く出現する可能性が高い合併症としては、後出血が上がるかと思います。

後出血は術後24時間までに出現する可能性が高いです。

なので、手術からの帰室直後の観察の視点としては後出血が起きていないかを判断していきます。

他にも、術後の無気肺は術後48時間以内に出現する可能性が高いですよね。

なので、帰室直後の観察には無気肺が起きていないか確認する必要も出てくる訳です。

無気肺以外には深部静脈血栓症や循環動態変動のリスクなど、気質直後には沢山の観察しないといけないことがあります。

周手術期の実習でよくあることなんですが

「あれも、これも観察しないといけない…。」

「観察しないといけないことが多すぎて…頭が整理できない…。」

こんな感じになってしまうことが多いです。

そうならない為にも術後合併症の出現時期を時系列にまとめておくことをオススメします!

簡単にですが一覧表を作成してみました。

今回、作成した一覧表にはムーアの回復過程に関する内容も入れてあります。

例えば、術後2日目〜3日目は傷害相に該当します。

傷害相の症状としては発熱があります。

一覧表には記載していませんが、発熱以外にも血糖値の上昇も認めます。

また、手術侵襲に伴い、血中の血漿成分がサードスペースに移行している時期もムーアの傷害相に当たる訳です。

なので、術後合併症の出現時期を予測するのと同時にムーアの回復過程を考慮した観察項目を予測しておくことを強くオススメします!!

周手術期実習で指導者に褒められる観察のポイントとは?

それでは、術後合併症とムーアの回復過程をまとめた一覧表を用いて病棟指導者に褒められるような術後の観察のポイントを解説していきますね!

今、この記事を読んでくれているあなたが、実習の初日に手術当日の患者さんを受け持ったとします。

実習初日は実習時間内に患者さんの手術が終わらなかったっため、実習2日目に術後1日目の患者さんと関わることになります。

その場合、指導者または教員から

「術後1日目の患者に必要な観察項目を考えてくるように!!!」と指導されます。

そんな時に、この一覧表を使います。

術後1日目の観察項目としては後出血や深部静脈血栓症、無気肺、生理的腸管麻痺、循環動態に関する内容を考えます。

そして、実習2日目の検温では術後1日目に必要な観察を優先的に行って報告をします。

おそらく、実習2日目の昼〜帰りの間で指導者または教員から

明日(実習3日目)で術後2日目になるから、術後2日目の患者さんに必要な観察項目を考えておいてね!」

と課題が出されると思います。

一難去って、また一難ですよね…。

そんな時もこの一覧表を基に術後2日目の患者さんの観察項目を考えます。

術後2日目の観察項目ですが、術後1日目の時と違うのが後出血または深部静脈血栓症(術後1日目に離床ができた場合)に関する観察項目の優先順位が低くなることです。

そして、ムーアの傷害相に移行する時期になる為、発熱や血糖値の観察の優先順位が高くなります。

また、呼吸器合併症においても無気肺の発症リスクが高いのが48時間までなので、無気肺のリスクが今後どうなってくるのかをアセスメントして報告することが求められてきます。

このように、術後合併症やムーアの回復過程に関する観察を術後の経過に合わせてタイムリーに行えて、かつアセスメントできると指導者または教員からの評価は高いと思います。

周手術期の実習でよくあるのが、術後合併症の観察はしているけど、ムーアの回復過程に関する観察項目が抜けることです。

例えば、術後3日目ごろからムーアの回復過程では転換相に入る訳ですが、この時期はサードスペースの水分が血管内に戻り、循環血液量が増えます。そして、過剰な循環血液は最終的に尿として排泄されます。

その為、転換相では尿量が増加することがあります。

なので、術後3日目ではムーアの回復過程における転換相に移行しているか判断する為に尿量をはじめ循環動態に注目した観察が必要になります。

このように、術後の患者さんの観察においては、術後合併症だけでなくムーアの回復過程に関する観察も合わせて報告できるようにしていきましょう!

まとめ

今回の話をまとめていきます。

・術後合併症とムーアの回復過程を事前に時系列にまとめておく

・指導者に褒められる術後の観察のポイントとしては、術後の経過に合わせた合併症とムーアの回復過程の観察と報告ができること

今回、説明させていただいたことを意識するだけでこのようにいいことがあるかも!!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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