お助け! 〜看護実習における人間関係の悩み〜

2018/05/22
 

どうも Naoyukiです!

僕は、看護教員として学生と毎日、関わっています。

看護学校には看護実習と言って、病院に行って、学生指導を担当される看護師さんの助言の下

一人の患者さんを受け持たせていただきながら看護の勉強をします。

現在、学生を実習に連れて行っているのですが、学生と話す会話の中に「次の実習担当の先生とうまくいかなかったらどうしよう?」、「次の実習メンバーに仲が良い子がいないからやっていけるかが心配」、「指導者さんとうまく関係が作れない」など実習期間中における学校関係者間や指導者さんとの人間関係に関する内容が頻回に出てきます。

そこで、自身の学生の時の思い出と共に、看護教員の立場を交えながら、実習における人間関係の悩みについて話して行きたいと思います。

実習メンバーとの関係についての悩み

自分のわからないことを実習グループの学生に相談できない

学生と関わる中で「自分のわからないことを実習グループの学生に相談できない」ということをよく聞きます。

理由としては「普段話さないから聞きづらい、相談すると自分のできていないことが相手にわかって恥ずかしい」などがあります。

僕からしたら「そんなこと気にしてないで、聞いてみたら良いじゃん」と思うのですが、、普段、話すことのない間柄の人に相談しづらい気持ちもわかります。

「患者さんのために必要なことなら、恥をかくかもしれないけど、聞いてみなさい」

と敢えて言いたいと思います。

患者さんにとって良い看護ケアに繋がる視点を他の学生に相談することで得られる場合があります。

そのため、勇気を出して、学生同士でどんどん相談してみると良いと思います。

周りのメンバーに何て言われるか気になってしまう

受け持ち患者さんを決めさせていただくときに

指導者の看護師さんから

「どんな患者さんと関わりたいか希望ある人?」や「どんな治療をしている患者さんを受け持ちたいか希望がある人』などの質問に対して

学生「・・・・・・。」(他の学生の視線を気にしながら)

みたいな場面をよく見ます。

教員として、それぞれの患者さんを受け持たせていただくことで、学習できる具体的な内容を伝えると

学生からは

「わかりました」と返答があります。

再度、「では、どんな患者さんと関わりたいか希望を教えてください」と聞いても

学生「・・・・・・。」(他の学生の視線を気にしながら)

となることもあります。

グループによりますが、受け持ち患者さんを決めるのに5分で決まる場合もあれば、30分以上かかる場合もあります。

僕が学生の頃も同様なことはありました。

僕は空気が読めないことが多く、沈黙になった時はいつも自分の希望を伝えていました。

僕以外の学生にどうして自分の希望を言わないのか聞いたところ

私は、〇〇の治療を受けている患者さんを受け持ってみたいけど

自分が自分が、ていう姿勢が強いと、周りの子達になんて言われるか気になるじゃん

と答えられた時がありました。

当時は「へーそうなんだ」ぐらいにしか思っていませんでした。

しかし、教員になって学生と関わると僕が思う以上に彼らは、グループの視線を気にしているんだということがわかりました。

でも、思うんですが

仮に自分のやりたいことを積極的に意思表示することで、ネガティブなことを言ってくる人がいても気にする必要ないと。

だって、自分のお金と時間を投資して実習で学んでいるんですもの。

自分のやりたいことを意思表示する場が設けられているのに、何も言わないのはその権利を放棄していることと同じです。

あなたの積極的な姿勢に対して、他の学生がネガティブな意見をとやかく言うのなら、まずはその学生も同様に意思表示をしてほしいと思います。

その上で、あなたに対して意見があるのなら、建設的に話し合えばいいと思います。

もちろん、お互いが気持ちよく実習するための必要最低限の協力はした上での話です。

教員との人間関係について

教員と考え方が合わない

学生の悩みあるあるですね。

僕も学生の頃、担当教員と考え方が合わないことがありました。

考え方が合わない教員について質問してもダメ出しをくらうばかりで、全然、面白く無いんですよ!

それでも、実習記録の添削を受けないといけません。

ダメ出しを受けるのがわかっているので記録の添削を受けるのも億劫になる。

記録がどんどんできなくなる。

そして、評価が低くなってしまう。

の悪循環になってしまいます。

学生の頃は、「教員なら学生の考えを尊重しろよ!何が教員だ!」

と言うように教員が全て悪いような考えでした。

しかし、教員になって思うのは、教員も人間です。

学生が合わないと思うように、教員も「この、学生とは考え方が合わない」と思っています。

でも、学生が実習に合格できるように、卒業できるために何ができるかを考えている教員が多いと思います。

中には、理不尽なことを言う教員がいると思います。

そんな、教員とは無理に関われとは言いませんが、学生の方からも教員に歩み寄る姿勢は必要だと思います。

自分の質問に対してダメ出しが多いのなら、どうして、ダメ出しをされるのか考えてみて下さい。

教員といえど、元々は臨床で働いていた看護師です。

何らかの理由があるんでしょう。

聞きにくいとは思いますが、どうして、教員がダメ出しをするのか自分から聞いてみて下さい

すると教員の考えを知ることができます。教員の考えから自分にとって必要なことから取り入れてみて下さい。

媚を売れと言っているわけではありません。

良くも悪くも、実習中は担当教員の指導を受けなければならないし、評価も受けなければなりません。

もし、考え方がどうしても合わないのなら、「実習に合格するために関わろう」とドライな考えでも良いと思います。

臨床に出ると自分と違う考え方をもつ先輩看護師、同僚、後輩、患者さんと関わります。

その練習だと思って、考え方が違う教員との関わり方を探してみて下さい。

教員に相談する時間がない

学生からすると、教員に相談したい時には、いつも教員がいないんです。

学校で相談しようと思っても、いつもバタバタしているし、記録をみてもらっても、添削されている様子もない。

そのくせに、「記録を進めなさい」とか、「〇〇についての学習をしてきなさい」と言ってきやがる。

納得できない!!!

と僕も思っていました(笑)

教員になってからは学生に言われる立場になりました(苦笑い)

確かに、教員が学生と関わる時間は少ない時は、本当に少ないです。

教員になって思うのは、教員の役割は担当している学生が全員、実習に合格できることです。

そのため、合格が怪しい学生に対しては指導に当たる時間を多くとります。

教員の体は一つしかないので、全員に均一に指導に充たることは難しくなります。

なので、十分に教員と関われていない学生については、指導者の看護師にサポートをお願いしています。

自分が関われない学生に対しては、指導者の看護師より詳細な情報をもらいながら、学生全体の進捗状況を把握するよう努めていますので、安心して下さいね。

教員は学生のことをしっかりみています

また、学生の頃に気づかなかったことですが、指導教員はみなさんが悩むことを予測して実習前や実習中にヒントをくれる場合があります。

例えば、事前学習について〇〇の部分は必ず学習してきなさいや明日までに✖✖の学習をしておくようになどなど・・。

そのヒントに対して、自分はどこまで努力をしてきたか問いかけてみて下さい。

教員に相談したい内容は、努力によって解決できる内容かもしれません。

また、教員に相談したい内容があるのなら、教員のスケジュールを聞くことをオススメします。

教員に相談するタイミングは自分を中心にしていませんか?

可能な限りで、教員の都合に合わせてみて下さい。

すると、教員に相談できる時間が作れますし、教員からの評判も良いと思いますよ!

指導者との人間関係について

指導者が怖くて質問しずらい

これは、僕が学生の頃の一番の悩みでしたね!

指導者「〇〇についてはどのように考えているの? 説明して!」

僕「えーと……〇〇については✖✖だと思います….。」

指導者「全然違うじゃん。ちゃんと勉強したの? 昨日も同じこと指摘されていなかった?」

僕「すいません(ちょー怖い💦)」

こんなことが日常茶飯事でした。

なので、指導者さんに相談するにはかなりハードルが高かったですね。

今はこのようなことはかなり少なくなっている印象を受けます。

しかしながら、時折、このような指導を受けて、指導者に相談することを躊躇してしまう学生がいます。

気持ちはわかりますが、これについては、勇気をもつしかない(笑)

指導者の指導が理不尽であれば、教員として介入します。

しかし、指導者の伝え方が表現がストレートであったり、歯に衣着せぬ表現である場合は、見守ります

学生の中には、指導者に聞いて欲しいアピールをしてくる子もいますが、通用しません。

臨床に出てからは、先輩や医師に自分で確認しないといけない場合があります。

例え、怒られたとしてもです。

教員の項目でも述べましたが、自分に合う指導をしてくれる人ばかりではありません。

場合によっては、立場に合わせて自分自身が変わらないといけない場合があります。

厳しい指導者さんに対しても、必要なことを教えてもらおうと前向きな姿勢で関わってみて下さい。

厳しい指導者さんの中には、怒られても指導を受けにくる学生のことを心の中では可愛がっている場合もありますよ!

もちろん、指導を受け入れて改善しようとする姿勢が大前提ですからね。

指導者に相談できる時間がない

教員も全能ではないので、わからないことがあります。

特に臨床経験のない領域については教科書的な知識は知っていても、臨床に必要なリアルな知識や技術はわかりません💧

そのため、指導者に相談する場面があります。

しかし、指導者さんは学生指導だけでなく、学生が受け持っている患者さんに必要な看護業務や他の業務も兼務されています。

そのため、学生が相談したくても相談できないタイミングがよく発生します。

結局、指導者さんとタイミングが合わずその日は相談できませんでしたという報告を学生から受けるます。

これについては、教員と同じように指導者さんの時間を考えてみることです。

実習開始時に、行動スケジュールを指導者さんに発表すると思います。

その時に

「〇〇について相談したいことがあるのですが、都合のつくお時間を教えていただけませんか?」

と伝えてみて下さい。

おそらく、相談の時間を調整してくれると思います。

その時間に合わせて、自分の行動スケジュールを可能な限りで調整をして下さい。

指導者さんからも良い印象を持ってもらえるんじゃないかなと思います。

まとめ

今回は看護実習における人間関係について

・実習メンバーとの関係

・担当教員との関係

・指導者との関係

について、まとめてみました。

少し、説教ぽい内容が多かったですかね(^_^;)

ただでさえ、看護実習は大変です。

実習で有意義に学ぶことができるためにも、今回の記事が少しでもお役に立てたらと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事を書いている人 - WRITER -
naoyuki
初めまして。 ブログ管理者のNaoyukiです! 普段は看護学校で教員として働いているアラサーの男性です。 このブログでは、看護師として、または教員として日々思うことを発信していきたいと思っています。 少しでも誰かの役に立てたら嬉しいです♪ よろしくお願いします!

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